渋谷La.mama全体が揺れる。結成直後の銀杏BOYZ参戦により、ステージと客席が大暴れして大混乱となったGC。その空気を天使の羽根を背負った大槻ケンヂが笑顔で諌める。さらにトリの遠藤ミチロウが怨念のこもった弾き語りで狂気を見せた。この大槻とミチロウがスターリンの「天プラ」で豹変。銀杏以上に会場を暴れさせ、不敵な笑みで鮮やかに去っていった。さすがパンクの原点。寺岡の意図が的中した、GC屈指の傑作である。
 渋谷AXとかON AIR EAST をやって、僕はこの04で一回渋谷La.mama に立ち戻りたいと思ったんです。自分の中の目標はとにかく続けることで、広い会場でやることではなかったから。そして銀杏BOYZと遠藤ミチロウさんの顔合わせをぜひ見たかったんですね。  
で、ストレイテナーや野狐禅の時もそうだったけど、銀杏BOYZのようにアクセル踏みっ放しのステージングをする人達とは、僕は絡めないんだなと目の当たりにしましたね。お客さんも含めて。それはそれで非常に刺激になったんですけど、当日は僕が気後れするぐらいに銀杏BOYZがすごくて。でもその直後、大槻ケンヂ君が全く気後れせずにやったのがもっとすごかった。「うわー! 僕と同世代だけど、この人も現役だなー!」って。最終的にはちゃんと会場を自分のものにしてましたからね。左とん平さんの「とん平のヘイ・ユー・ブルース」は大槻君がカヴァーをしていて。僕らバンドも「リクエストが来たら何でもやりまっせ!」と頑張りました(笑)。  
遠藤ミチロウさんはまず最初に弾き語りをして。これもすごかったですね。スターリンからソロになってからは、年間に120 本ぐらい、多い時には200 本もライヴをやってたという。その凄味はやっぱり出るんですよ。そして最後、スターリンのカヴァー「ロマンチスト」と「天プラ」は歴史に残るセッションでした(笑)。まず銀杏の峯田君が客席に飛び込んで、その彼のTシャツをミチロウさんが引っ張って、それを大槻君が大笑いしながら見ていたという(笑)。何と言うか…パンクというのはほんとうにもう…(笑)。パンクも誕生してから四半世紀経ってるわけじゃないですか。日本の創世記の人であるミチロウさんと、今、すごいとされている銀杏BOYZ。それが共存してる場面というのは本当にすごかったですね。
【呼人バンド】Theme of Golden Circle/明日に向かって走れ/レボリューション#NO2/OVER THE FUTURE!/アストロボーイ〜Born on the seventh of April 2003〜/ブランニュージェネレーション 【銀杏BOYZ】日本発狂、他 【大槻ケンヂ+呼人バンド】とん平のヘイ・ユー・ブルース/日本印度化計画/声がなくなるまで/アベルカイン/ジェロニモ 【遠藤ミチロウ】マリアンヌ/シャンソン/ロマンチスト(フォークver.)/JUST LIKE A BOY (with呼人バンド)、他 
EN-1:ロマンチスト/EN-2:天プラ 
 GCについに森純太が参戦。緊張ゆえか、声と指が震えていたが、呼人バンドの登場で一変。豪快なパフォーマンスでJ(S)Wを歌い、拍手喝采を浴びた。スペシャルゲストはなぎら健壱。毒舌トークと、美輪明宏の労働歌「ヨイトマケの唄」を歌う美声と、何10年も積み重ねたキャリアの凄みに圧倒される。アンコール、会場全体が大合唱した「いっぽんでもニンジン」で、なぎら、純太、寺岡も少年のような笑顔を見せた。
 僕が20、21歳の頃、吉祥寺にあるライヴハウスMANDA-LA2 に出入りしてて、スケジュール表を見たら毎月必ず「なぎら健壱」と名前が書いてあったんですよ。「あっ、テレビに出てるなぎらさんだ」と思ってて。それが今でもMANDA-LA2 に月いちで出てると知って、「すごい。少なくとも15年以上は出てるんだ」と。そこまで長い間続けている人に触れてみたい。それがGolden Circleにお呼びしたきっかけだったんです。リハーサルでは全然お話できなくて。一回通しでやると「いいんじゃない?」って、もうそれ以上はやろうとしない(笑)。怒ってるのかなと心配していたら、マネージャーさんが「今日はなぎらはとても機嫌がいいです」「えーっ!」って(笑)。後で非常に人見知りな方だということを知りました。  
森(純太)君がね、JUN SKY WALKER(S)の頃に「なぎらさんのことがすごく好きだ」と言ってたことを覚えてて。たぶん、なぎらさんのキャラが好きだったんだと思うんです。なぎらさんが司会をする番組にも出たことがあるから、それも合わせていいかなぁと思ったんですよ。驚いたのは森君が自分の出番の時に手が震えるほど緊張してたこと。あれはちょっと衝撃的でしたね…!  
あの日、なぎらさんが歌った「満鉄小唄」や「ヨイトマケの唄」にグッと来て。後に僕も弾き語りで歌うようになりました。やっぱりずっと歌ってきてる重みをすごく感じたし、今から思うとああいう場所によく来てくれたなと。たぶん相当な勇気を持って来てくれたんじゃないかって。終わってから「緊張してちゃんとお話できなかったな」と後悔してたら、打ち上げの途中で「何だぁ。飲むんだったら誘ってよ」と戻ってきてくれたんです。そこからブワー! と話し込んで、いろいろとお付き合いさせて頂けるようになったんですよ。
【呼人バンド】Theme of Golden Circle/明日に向かって走れ/レボリューション#NO2/OVER THE FUTURE!/アストロ・ボーイ〜Born on the seventh of April 2003〜/ブランニュージェネレーション 【SUPER EGG MACHINE】炭酸ベイブ/Want to trust/ブルーのソファ/声がなくなるまで(with寺岡呼人)、他 【森純太】明日が来なくても/雲になりたい/SUICIDE DAY(with呼人バンド)/あきらめたくない(with呼人バンド)/HEAVY DRINKER(with呼人バンド) 【なぎら健壱】ヨイトマケの唄/満鉄小唄/銀座カンカン娘(with呼人バンド)/日輪(HINOWA)(with呼人バンド)、他 
EN-1:いっぽんでもニンジン/EN-2:夜空に乾杯
Title : Golden Circle
2010/10/20 Release
TFCC-86336 定価:3000円(TAX IN)