伝説のユニットが登場した。寺岡呼人と奥田民生による“寺田”である。結成はバンド時代。GCでは70年代フォークの扮装とジングルで会場を爆笑させていく。ユニコーンを歌ったフジファブリックの志村正彦、堂々と寺田を仕切るTRICERATOPSの和田唱、そして桜井和寿の登場でMr.寺田となり、5人が沢田研二の「勝手にしやがれ」で次々と帽子を投げて興奮は頂点に。寺田のロバート・デ・ニーロの物真似もここで定番となった。
 2004年10月に民生君が広島市民球場で10周年ライヴをやって、後夜祭で久々に寺田が復活して(CHEMISTRY 堂珍嘉邦も参加して寺田堂に)、その後に2005年2月のGolden Circleでもう一回やってみようかという話になったんです。本番では後夜祭で歌った曲も結構やりましたね。「モニカマン」とか「広島で生まれた男」を発展させた「それぞれで生まれた男たち」とか。「蘇州夜曲」は前に民生君が歌ってるのを聴いたことがあって。とても印象的だったのでやってもらいました。  
この時ね、僕は民生君の構成作家的な才能に改めて驚いたんですよ。僕だったら適当に流すところを彼は徹底的にこだわったんです。たとえばかぐや姫の「神田川」を♪寺田はもう忘れたかしら〜と歌うジングルとか、「それぞれで生まれた男たち」でみんなが書いてきた詞に「こういうのはどう?」とアイデアを出したり。頭の中に「これはステージでウケる」というイメージが出来てて、小ネタでも絶対に妥協しない。要するにそれは自分をプロデュースできるってことじゃないですか。客観視できる。きっと美輪明宏さんとかもそうしてるはずで、元来そうあるべきなんですよ。それを非常に感じましたね。  
最初は全然内容が決まらなくて。年明けぐらいに「俺達だけじゃ絶対に持たないよな」となってゲストを呼ぶことにしました。民生君が「じゃあ志村を呼ぼうか」、それで僕がたまたまライヴを観て感動したTRICERATOPS の和田君を呼ぶことに。桜井はね、その14年前に初めて寺田をやった時に、一回リハーサルを見に来たことがあって。何かそれをパッと思い出して「出てくれないかなぁ」と。この日、じつは打ち上げもすごかったんですよ(笑)。演奏ができるお店を会場にしたら、案の定、始まりまして。最後は全員で「リバーサイド・ホテル」を歌ってましたから(笑)。
【寺田(寺岡呼人+奥田民生)】 SE:戦争を知らない子供たち/22才の別れ/俺たちの旅/行列/健康/タイムマシーン/神田川/桜の季節(with志村正彦)/ペケペケ(with志村正彦)/地球の裏側/スカイウォーカー/唇を噛みしめて/妹/I've just seen a face (with和田唱)/GUATEMALA (with和田唱)/私の青空/蘇州夜曲/神田川/イライラ(with桜井和寿)/Love is Blindness (with桜井和寿)/Wild horses (with桜井和寿)/モニカマン/今日までそして明日から EN-1:冬の稲妻/EN-2:so much in Love/EN-3:それぞれで生まれた男たち/EN-4:勝手にしやがれ/EN-5:22才の別れ/SE:あなた
Title : Golden Circle
2010/10/20 Release
TFCC-86336 定価:3000円(TAX IN)